矯正歯科(歯列矯正)とは、ガタガタの歯並びや出っ歯などを、きれいな歯並びにする治療です。

矯正には様々な方法がありますが、一般的な「ワイヤー矯正」と呼ばれる矯正法の他、舌側矯正、インプラント矯正など様々な矯正法がありますので、それぞれの内容・特徴を知り、あなたに合った矯正法をご提案させていただいております。

矯正歯科治療は公的医療保険の適用外の自費 (自由)診療となります。

専門的な知識と技術が必要な矯正治療について、当院では日本矯正歯科学会認定医による治療を行っております。

矯正担当医:岡田 良司(日本矯正歯科学会認定医)

通常の診察日の他に、毎月一回、日曜日の矯正治療日を設けています。

矯正治療の流れ

矯正歯科治療の一般的な治療期間は2年程度が平均となります。また、通院回数については、ひと月に1度来院していただきますので、通院回数は24回程度となります。

1. 相談
電話にて予約して下さい。
治療方法、期間、費用などについて説明いたします。
2. 検査・診断
歯型・レントゲン写真・口と顔の写真など検査を行い、最適な治療計画を立ててご説明いたします。
3. 治療開始
装置を用いて歯を動かします。
矯正治療の治療期間は、少なくとも1~2年かかります。
通院は、ひと月1回になります。
4.保定装置の装着
歯を動かした後は、歯並びを保つために保定装置を使用します。

顎変形症の矯正治療(骨格性下顎前突、骨格性上顎前突)

不正咬合の中でも、外科手術が必要な不正咬合があります。この様な骨格性の不正咬合を「顎変形症」といいます。
顎変形症に対する矯正治療では、保険診療の対象となります。

治療期間や装置により料金は異なりますが、お支払い頂く金額は約30万円です。
この他に手術入院費が必要ですが、高額療養費制度の対象ですので、手術入院負担金は約8万円となります。

参考ページ: 高額療養費制度を利用される皆さまへ (厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

矯正歯科治療 における一般的なリスクと副作用

すべての症例で生じるわけではありませんが、一般的に以下のような矯正治療におけるリスク・副作用があることをご理解ください

  1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります 。 数日間 1 、2週間で慣れることが多いです。
  2. 歯の動き方には 個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性が あります。
  3. 装置の使用状況 、顎間ゴムの使用状況 、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  4. 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に 磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です 。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  5. 歯を動かすことにより 歯根 が 吸収 して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることあります。
  6. ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  7. ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  8. 治療途中に金属等のアレルギー 症状が出ることがあります。
  9. 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが 痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  10. 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  11. 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  12. 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  13. 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損 する可能性があります。
  14. 装置が外れた後、 保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  15. 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  16. あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  17. 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  18. 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります 。

分からない事がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。